魔法少女リリカルなのはストライカーズの外伝二次創作です、魔法少女リリカルなのはシリーズでどれだけ小説を読む人がいるか知りませんがオリジナル要素多数なので苦手ならバック、好きならそのまま読んでみてください。PIXIVにも出してあります。
魔法少女リリカルなのはストライカーズ外伝案
なのは教導隊で教えを受けた少女 ミーミル・ハーデンブルグが同じく教導隊の指導により頭角を表した少年ルイス・クーグルシュタインの二人と元機動六課所属ヴァイス、ユーノ・スクライアを上司にジェイル・スカリエッティ事件で明らかになった打ち捨てられた世界、ベルカに飛び、その実態調査及び遺跡調査、可能なら未稼働である古代兵器の保存を任務とした部隊である 部隊名、機動探査隊シールド、これは彼らが調査した記録である。
「ミーミルは素直で良い子だよ、教練隊で教えてた時はこの子をどう伸ばそうか、どうしたら強くしてあげれるか考えたし何より使命感があるよ」
「でも、どうして今頃この子について聞くのクロノ艦長」時刻は午後3時を回った頃、なのははクロノ艦長に呼ばれ艦長室に設けられた耐盗聴、耐実弾攻撃の機能を持つ部屋にいた。「ミーミル.ハーデンベルグには特異魔法を持っているね」クロノ・ハラオウン提督、なのはとはフェイトとはやてに次いで親しい魔法の幼なじみだ。
「ええ、ミーミルさんには土地の記憶を呼び起こしそれを見る能力を持ってます。その能力はどれくらい使えるようになっているんだい、それがどうしても知りたくてね」
クロノ艦長は手を組み真剣な目をして言う。「ミーミルの能力に関してはその制御の仕方までは教えたのですが、能力を良さを伸ばすのはユーノ無限書庫書記長に任せた方が適切だと思い一任しました」。
「そう、レポートでも書いてあるね、僕が知りたいのは能力を制御出来ないとどうなるのか、また、制御を失った時の対処法だ」。
「能力が暴走すると無制限に土地の記憶を呼び起こしそれを見てしまいます、結果術者に過大な負荷がかかり意識を失います」。
「なるほど」、「制御を失った時は速やかに対象区画から離れ、能力の沈静を待ちます、それが無理なら鎮静剤を打つか、魔法での強制鎮静です」。
「さらに付け加えるなら意識を失えばまだ良いのですが土地の記憶に汚染されるが1番厄介です」。
「汚染された時の対処は、専門の医療機関での速やかな治療です」。
「なるほど、分かった、なのは、二人だけなんだ、いつもの口調で良いぞ」。
「ハッ、クロノ艦長、」なのは笑みを浮かべ敬礼し、いつもの幼馴染の口調に戻った。
「なのは、お茶でも飲むかい」「うん、せっかくだから頂こうかな」「確か、なのはは紅茶にミルクと砂糖一つだったかな?」
「クロノ君良く分かってるね」「ああ、エイミーにいつものと言われたら、そう出すのが習慣化していてね、女性陣の好みは自然と覚えているんだ」クロノはエイミーの尻に敷かれている様で紅茶を煎れる姿は流石に様になっていた。
紅茶の薫りが静かに立ち、紅茶を淹れる音だけが部屋に響いた。
「ほら、入ったぞ」「ありがとうクロノ君」手渡された紅茶を飲むと絶妙な温度で薫りが良く、ミルクも調和していた。
「美味しい」「なら良かった」クロノも紅茶を飲むと我ながら上手く淹れた事に満足したのか、頷いている。
「でも、クロノ君、ミーミルを使って何をするの?それは教えてくれないと協力出来ないかな」。
「ああ、それは当然だ、今回ジェイルスカリエッティが見た事のない技術で作られた人造生命体だと分かってね、その技術はベルカに由来するかも知れない、そう言う結論に達した」
「打ち捨てられた世界ベルカ、あの場所を何者かが調査し方舟を復活させ、人造生命体までも作るに至った、その危険度は極めて高い」
「管理局はその事を重大視し管理の強化に繋げるため調査隊の編成、指揮を僕に命じた、それで人材を探していたらミーミル.ハーデンベルクが目に留まったんだ」
「この能力は遺跡調査に使えるし、なのはの教練も受けている、まさに願ってもない人材だよ」。
「それで人柄、能力暴走時の対処を聞きたかったんだね」、頷き答える。
「通信はまだ安全を確認出来なくてね、直接来てもらうしか無かった」。
まだ、ジェイルスカリエッティが引き起こした方舟事件から三ヶ月しか経っていなかった。管理局は疲弊した部隊の改善、その後の政治的混乱、その中で機動六課のメンバーも身動きが取れずにいた。
「戦いの功労者もこれじゃあかたなしさ、大活躍も考えものさ」「でも、管理局にも速やかな遺跡調査を重要視する派閥があってね、それが頑張ってくれた」。
「部隊のメンバーは他にあてがあるの」「ああ、もう一人も決まっている、男の子でルイス・クーグルシュタインって言う子だ」。
「この子も教練隊で教えたみたいだね」
「その子は印象に残ってる、シグナムに似た抜刀剣術を使って、手こずらされたよ」。
「へーっシグナムに似た剣術」「何でもシグナムさんに助けられて、自分も剣術の使い手になるって、それでベルカ式剣術の専用デバイスを持ってるの」。
「模擬戦の感じはどうだった」「シグナムさんにはまだ、届かないけど距離の詰め方にセンスを感じたかな。自分の得意な距離を維持出来る、そんな感じ」「そうか、なら二人目は決定だ」クロノは満足気に二人目を決めた。
「他にもメンバーを決めなきゃいけないんだが出来れば僕の影響が及ぶ人間が良い、機動六課のメンバーで今の状況で自由が効く人はいるかい?」。
「ウ~ン私は動けないし、フェイトちゃんは無理だし、エリオ君はキャロとセットだし、ティアナはビータちゃんと関連の作業に追われてるし、スバルは保護した戦闘機人の子たちの指導、シグナムとザフィーラ、シャマルはハヤテちゃんと一緒に部隊の負傷者への慰問やその他広報活動に連れだされちゃったし」。
「ハハハッ結構忙しいだね」「クロノ君笑い事じゃないよ、むーんっ」 「いや、すまない、それで他に以内なら仕方ないが思いつかないか」、「ウ~ン他にね、ウ~ン、あ、ヴァイスさん、ヴァイス陸曹なら自由が効くかも」「ヴァイス?」、「ヴァイス・グランセニック陸曹、機動六課ではヘリのパイロットして活躍してた」「そのヴァイス君はどういう人物だい」「シグナム陸尉の部下だった時期があって、その縁で機動六課所属になった人で、人物としては面白い人かな」。
「面白いか、なるほどね」クロノは端末に向かいヴァイス・グランセニックの情報を探す、ヘリのA級ライセンスを取得、ロングアーチのデバイスを使う、魔道士ではないが持ち前の器用さで部隊に貢献、方舟事件の結果、過去の事件のトラウマを克服、現在はロングアーチデバイスを通常使用可能。
「良い人みたいだね、それに兄貴分だし、若い二人をサポートするならこの人が良いかもね」。
「ヴァイスさんは面倒見が良いですよ、私がティアナに厳しく当たった時も陰ながらフォローしてくれました」。
「そうか、なら決まりだ」「後のメンバーはこちらでも何とかなりそうだ、なのは、ありがとう」「いえ、こちらこそ、私達は今動けないから動ける部隊を作るのは大賛成、でも、打ち捨てられた世界ベルカ、その調査、行って見たかったなー」。
「意外だね、なのはは考古学には興味ないと思ってたけど」「ヴィヴィオの事もあるし、ベルカに付いて出来る限りは知っておきたいそう思っただけ」。
「良くわかった、まー調査した物は無限書庫管轄の古遺物調査課がやるから、ユーノ君に聞けば詳細を教えてくれると思う」。
「ありがとうクロノ君」。
「僕も気にかけている事も忘れないでくれよ」、「うん」。
そして一週間後部隊のメンバーが揃った。
「この部隊は遺跡の調査はもちろん最大の任務はベルカに置ける安全地帯の確保である」。
「諸君らの奮戦如何によりベルカの実態がどれだけ把握出来るか、また、明日のロストロギアによる被害を防げるかが決まる」。
集まった30人の部隊員達は起立しクロノの言葉を聞いた。
「また、諸君らは管理局初めての汚染地帯任務だ、前例が無いだけに困難が待ち受けているだろう、だが、困難に立ち向かう心を我々は持っている、ジェイルスカリエッティが起こした事件も我々の心は折れなかった、僕はこの部隊名を考える当たり我々の不屈の心を踏まえ決めた、部隊名は機動探査隊シールド、これがこの部隊の名前だ、僕からはこれで終わりだ、後はヴァイス君が話す。」
「以上クロノ艦長からの訓示でした」次は部隊隊長からの挨拶です、式典のアナウンスが流れ、次の人物が台に乗る。
招集されたけど、この部隊はベルカに行くのか、そもそもベルカの場所を管理局は把握してたのか、ヒソヒソと言葉が飛ぶ。
「あーっ部隊の隊長に任命されたヴァイスだ、この任務を遂行するに当たり陸曹から陸尉に格上げされたが陸曹が呼びやすいなら呼んでくれて構わない」、ハハハッ会場に笑い声が響く。
「この部隊の任務はクロノ艦長が先に言ってくれたが疑問に思う奴もいるだろう、管理局はベルカを把握してたのかと、管理局はベルカが何処にあるかは把握しているが現状どうなっているかは分かっていないし管理出来ていない、だからといって管理対象外地域というわけでもない」。「つい最近起きた方舟事件で何者かがベルカに侵入しその技術を悪用したのがこの事件をよりヤバくした原因だ」。
「だから、場所も分かっている事だし管理する為の下準備に俺達は向かう訳だ」。
「質問してもいいですか?」、「おう、気楽に聞いていいぞ」。
立ち上がったのはミーミル.ハーデンベルグだった。
「ベルカはその最後を記述した本によると人が住めないほど汚染されたと書いてあります、任務遂行に異論はありませんが汚染被爆の対処はどうするのですか?」。
「良い質問だ、今、ハーデンベルグ陸曹が疑問に思った事はここに集まった全員が感じたことだと思う、だが、安心してくれ、管理局の先進装備試験連隊でテストされていた対魔法、対物理兵器、対汚染装備がこのベストなタイミングで出来た、これがあるからこの任務を行えるとクロノ艦長は判断し部隊を創設したわけだ」。
「質問よろしいですか?」、「ああ、どうぞ」、立ち上がったのはデン.マクレーン、性別男、髪はブラウン目もブラウンで背が高い、年は18歳だ。
「その新装備がこのタイミングできるのは出来過ぎでは、何か無理をしているのではないかと」「うーん、皆を不安にさせる質問だな、だが、その懸念は当たらない、この装備の研究は諸君らが思うよりずっと前に始まった物だ。」
「我が管理局のエースオブエースが数年前、重症を負った事件はニュースになり諸君ら知っていると思うが、その時に負傷の直接の原因は通常兵器による物だ」。
「エースオブエースも万全では無かったが魔法攻撃ならここまでの傷は負わなかったろう、その教訓から研究が始まったので5年は研究している事になる、新装備を無理矢理出ち上げたという指摘は当たらない」。
「質問よろしいですか?」、「ああ、どうぞ」、手を上げたのはクーグルシュタインだ。
「ベルカを調査する事は大変意義深い事ですが、先にクロノ艦長が述べた安全地帯の確保それには除染も含まれると思います」。
「その通りだ」、「除染を行う為の装備はどのような物ですか、そしてそれはどれ程有効なのでしょうか」。
「良い質問だ、クロノ艦長が言ったように安全地帯の確保が急務だがその一つに除染が含まえる、それを行う為の装備は用意されているがその説明をする為に任務の順序説明しなくちゃいけない。」
「まず、対象区画を定めそこに進駐する、周囲の汚染度の確認、敵性兵器やそういった物の有無を調べ、その後に除染器を設置する、除染器は外とテントの両方に置く、そうすればテントの中では装備を外して過ごせる、除染器は一つで半径百メートルは除染出来る優れ物だ、管理局の技術に感謝しなくちゃな」
ハハハッ、「まー装備の不安は無くなったと思うがこれでもやりたくない奴は部隊にいらない、帰って貰って結構だ」。
一人立ち他の人達も立ち上がり、「我々の脚は帰る為にあるのでは無い前進する為にある」、「よろしい!!なら我々は1ヶ月を目処に訓練終了を目指す、ビシバシ鍛えてやるから覚悟しろよ」、《ハイ》!!部隊の声が会場に響きこれから始める訓練のスタートの合図になった。
砂漠だけが広がり、他には何も無い、管理世界第18世界、アルーナは自然が多く存在し、様々な動植物がいるので有名だ、自然公園を巡る旅はミッドチルダでも人気があり、年間人数制限がある事から何年も予約待ちだ、そんな人気の管理世界の惑星も緑豊かな大地の反対側には砂漠が広がる。
目立つ砂漠のランドマークも無い事から人気は無く、ただ広いだけの砂漠が広がる。
それに目をつけた管理局は魔導士達の訓練場にした、多くの魔法訓練やサバイバル訓練などを行える事から、武装隊にとっては馴染みの場所だ。
そんな場所でメガネをかけ、長い金髪をみつあみにして、白衣を着てる小柄な女性が30人の隊員達を前にレクチャーを始めた。
「えーっ私がこの新装備のレクチャーを務めますアイリス・デ・ヴァーゲンハイトです。」
「この装備の研究開発をしていた先端技術研究所の物です。」
「今回はこの装備の現地での運用を円滑にする為に出向して来ました、よろしくお願いします」。
パチパチパチ、一堂拍手をするとその可愛らしい研究員さんの話を聞いた。
「この装備の優れている所は皆さんが使っているデバイスと干渉せずにその機能を発揮出来る所にあります」
「そして装備装着者を中心に周囲2メートル瞬間除染し一種のバリヤー帯を構築、それにより任務遂行を可能にします」。
「周囲2メートルの適用範囲ですが、それは円球状に広がっていると考えてくれて良いです、その周囲2メートルは飛行中は円球ですが陸地を歩いている時は半球状で上に少し伸びると思って下さい、横方向には広がらず縦に伸びるのでその点は注意して下さい」。
「質問いいですか?」、「どうぞ」、「装着者の装備が故障した場合はその機能を維持している者が近くにいればその効果を受けれますか」。
「それはその通りで効果を発揮している範囲にいれば効果を受けれます、でも、デバイス装着者と完全に同じ効果は受けれません、
装着者は外部内部問わず汚染から逃れますが、それは肌に直接触れる事で内部汚染防止の機構が効果的に機能する為で、装備が故障したまま汚染地域に長くいることは推奨されません。」
「速やかにテントまで後退、それが出来なければ予備装備に換装して下さい。」
「回答ありがとうございます」。
「除染器の説明に移りますがいいですか?」「質問は後でも受けますが今あるならどうぞ、...いないようなので移ります」。
「除染器は設置した中心点から半径百メートルの除染を可能にします、ただ、先程の装備と違い、瞬間除染の機能は持ちません、どうして持てないかというと円筒状に広がり、その広大な範囲を対象とするからです」、「それは地中もですか」、「はい」。
それは凄いな、ガヤガヤと今まで黙っていたメンバー達が話す。「ですから近い所は当然除染が出来るのが速いですが装備を外して過ごせるほどに除染するには一ヶ月はかかります」、「ですから最初はデバイスを外すなんて考えないで下さいね」。
「では、対汚染装置、ゲネールハンの装着をしてみましょう」、「各員に行き渡っていると思いますが、行き渡っていない人はいませんか」部隊員達からは、「こちらは良しです、こちらも良し、問題ありません」30人全員の点呼を聞き、受け取れていない人はいない事を確認すると。
「では、始めます」、「ゲネールハンは首に装着するように出来ています、この様に開き認証します」。
ゲネールハンを開くとセンサーがあり、其処からスキャナーが起動するようだ、カチ、カチ、っと隊員達は付けてゆく。
「認証しますが終わると装置は待機状態に成ります、動作させるには中央のボタンを押してください」。
中央のボタンを押すとフーンっと音を立て、起動した。
「起動が済みますと自動的辺りをスキャンし周囲2メートルの除染を始めます」。
ゲネールハンの中央ボタンが光、バリアーを張り出した。
「これがゲネールハン!!」、30人ばかりの隊員達を球状のバリアーが覆う、ゲネールハンは正常に稼働中、機械の音声がゲネールハンから流れる。
全機正常に稼働中です、「良しでは訓練を開始する、ゲネールハンは魔力消費は低いがそれでも普段とは違う負荷がかかる、その中で普段道理に動き、かつ慣れない汚染地帯での機器の設置だ、いきなり出来るはずないが、1ヶ月後には出来てなくてはいけない、今から汚染地帯の予想図から再現したフィールドに飛び其処で続きの訓練を開始する」。
30人の隊員の足元に転移魔法が展開する、光に包まれ、移動する。
ヒューーン、目を開けると先程の砂漠しか無いのとは違い、大地に様々なオブジェクトが立ち並んでいた。「うん、上々、ここまで再現出来たら凄いもんだなあの子、ルーテシアだっけ」、「その名前は今は伏せてください」、アイリス.デ.ヴァーゲンハイトがジロッと見やる「ああ、失礼」そう、まだ出してはいけないまだ三月しか経っていないのだ。
「それでは諸君、今から汚染地帯を移動し設置に適した所を探す、いいな」、ハイ!!、隊員達は一斉に応じそれぞれ3人一組になり動き出した。
その中にミーミル.ハーデンベルグとクーグルシュタインがいた。
「お前達は俺と組む事になってる」、ヴァイスはクロノ艦長に言われた事を思い出していた。
「ヴァイス君、ミーミル・ハーデンベルグに秘密の力が有る」「その土地の記憶を見る力の事ですか?」「ああ、その力でロストロギアの所在を出来る限り速く掴む、それが君達の主目的だ」。
「他の隊員達は何故必要なんです」、「他の隊員達は安全地帯の確保だ、それにもしかしたらロストロギアを封じ込めないといけない事態になるかもしれない」。
「僕としては方舟以上のロストロギアは無い事を祈っているが、もしかしたらまだ、あるかも知れない、それを管理局に今、知られる訳にはいかないんだ」。
「ジェイルスカリエッティに協力した奴がいるかも知れないからですか」「ああ、それが洗い出されるには1年で終わるか分からない、だが、方舟がベルカからミッドチルダに来てしまった、それは多くが知る所だ。」
「だからこそいち早く管理地域広げる為の足づくりをしなくちゃいけない」。
「それにもしかしたらまだ、残党が潜んでいるかも知れない、それもあって動かせるギリギリ30人と言う訳だ」。
「分かりました、ではその30人の力を結集し任務に当たります」「うん、頼んだぞ」ハイ!!。
クロノ艦長が言う土地の記憶を読み取る少女、それがほんとならロストロギアを見つける強力な助けになる。
だが、力が知れ渡ったら良からぬ輩に狙われるだろうな、それは何としても防がなくては。
「良し、お前達、まずは装置を設置する為に安全を確保する」、ハイ!!、威勢よく声をだし、遮蔽物になりそうな物に隠れながら辺りに敵がいないか探す。
「こちらミーミル、敵性反応ありません」「こちら、クーグルシュタイン、同じくありません」「良しでは機器の設置にかかれ」。
ハイ!!、除染器、クルーグマンは高さ1.8メートル、幅、60センチの円筒状の機器だ。
「クルーグマン設置出来ました」、「良し、クルーグマン、起動を許可する」、「許可確認、クルーグマンを起動します」。
中央のパネルに付いている起動ボタンを押すとパシュっと音を立て、四方にロックアームが伸びた、さらに円筒の上部分がせり上がりその隙間から光が出る。
レーダーによるスキャンを開始します、クルーグマンの人口音声が今から行う事を告げる。
スキャン正常に稼働してます、除染を開始します、機械音が響き、フィーンと音を立て、バリヤーを張り始めた。
バリヤーは薄い青で周囲に広がる。
バリヤー展開完了、「展開完了した様です」、「数値にも異常なしです」、「良し、それではこの特殊テントを張る、このテントは装置が入る様に大きい、張り方もコツがいるから気を付けてかかれ」、ハイ!!。
テントを三人で建てる、「魔法で色々出来る気もするけど、どうしてテントなんだろう?」、「ああ、それは僕も気になってる」、ミーミルとクーグルシュタインは手を休めず器用に会話していた。「器用だな、お二人さん」、ヴァイスは手伝いながら言う、「疑問はもっともだ、ミッドチルダの技術なら確かに出来そうだが、今回の任務の性質上、時間が無い、だから自動テントまでは作れなかったそうだ」。
「時間が無い?」「ああ、ジェイルスカリエッティを知っているな」「はい」知っていて当然と言う顔を二人共する。
「奴が旧世界ベルカの方舟を起動させたのも知っているな」「はい」「奴を捕らえてまだ、三ヶ月だ、上もゴタゴタしてるが、何より優先すべきは第二の方舟がベルカにあるのか、それともないのか、それを確かめなきゃいけない」。
「他の悪人が見つける前にですね」「ああ、その為に除染関係の装置は研究してたから良かったがこういう地味なのは間に合わくてな」「それでテント張り」「そうだ、まー話しているうちに終わる作業だから仕方ないけどな」。
テントが立ち、幅3メートル高さ1.8メートルと5センチである。
「ここに例の除染器設置するんですね」「ああ、お陰で寝るスペースは少ししか無い」「それが1番悲しいです」「俺もだ」ハハハッ、互いに笑い、緊張を緩める。
「良し、除染器を設置し一旦中に入ってくれ」、二人で除染器を移動させる、除染期には移動用の車輪が底部付いており何とか入る様になっていた。
設置を終えると起動させ、テントの中を高密度に除染する。フィーンとファンが回る音がした。
「この音で寝れなさそう」「僕も」「ああ、それは技術班に伝えとく」ヴァイスも実際にテントの中で、起動させるのは初めてだった、装置の大きさもさる事ながらこの、フィーンっと言う音も外ではけして大きな音では無かったがテントでは思いの外、気になりそうだ。
「このフィーンは何だか厄介ですね」「ああ、まさか性能とは関係ない所で問題が出るとはな」「贅沢は出来ませんね」「そうだな」「兎にも角にもこのテントでしばらく暮らす事になる、そういう想像する事も一つの訓練だ」、ハイ!!。
「良しでは設営後の行動だが、我々は飛行とバイクなどの移動手段を使いながら、辺りをマップして行く、その為にもう一つの装置がこれだ」、「いつものデバイスとは違うんですね」、「ああ、これはかなり簡略化した機能しか持たないがその代わり全員に配られている」、「このデバイスはお前達が見ている景色を自動的に録画、それを基地に送信し3D地図を作る、作られた地図はデバイスにダウンロードされ使う事が出来る、そしてその、地図から何かが埋まってそうな所はマークされる優れ物だ」。
「へーっ凄いです」、ミーミルは拍手をする、クーグルシュタインも頷き応える、「でも、いつものデバイスではダメなんですか?」、「もちろん、いつものデバイスも改修すれば使えると思うが、それを全員分やる時間は我々には無い。」
「それにデバイスの負荷もその分かかる」「分かりました」。「なら良し、では装着してみろっと言っても指で認証するだけだから簡単だがな」「では装着してみます」。
指で認証すると四角いミニカメラは宙に浮き頭の右後方に浮かんだ。
「これで良いんですか?」「ああ、それで勝手に頭の位置やなんやかんやで、見ている景色をちゃんと録画する、簡単すぎて戸惑うだろ」「ハハハッそうですね」「技術部に感謝だな」はい。
デバイスは器用に浮き、テントの中でも位置を守りながら自由に動いた。
訓練は続いた、カメラで撮った地図が正常に送信できるか、また、ダウンロード出来るか、妨害魔法などの環境要因に対してどれだけ耐性があるか、また、除染器のトラブル見舞われたと想定し救護離脱訓練、ジェイルスカリエッティの残党ドローンが出てきたと想定し、その、撃破訓練、この訓練が1番大変だった、我々の中でジェイルスカリエッティ達と戦ったのはヴァイス隊長や他10名ばかりだ。
それも戦い破れこそすれ、勝ったのは3名ほど、それも機動六課のメンバー達が敵主力を抑えた結果だ。
それでも経験している者は飲み込みが速く、こちらが撃破2体でいる頃、彼らは撃破5体になっていた。
ヴァイス隊長はお前達は初めての相手だろうから俺は後ろで見ているだけだ、後で連携を取る訓練もやるからその時は加わる、安心しろっと言っていた。
しかし、普段付けない装備を付けるだけであれだけ動けないとは思わなかった、ゲネールハンを首に着ける都合上上を向く文にはいいのだが下向きが上手く出来ない事が分かった、やはり訓練はやって見るものだ。
「ねーっクーグルシュタイン、何書いてるの」「あ、ミーミル、これは日記だよ、日々の訓練と生活の感想ってとこかな」。
「ねーっ見せてよー、いやいや、それは出来ないよ、日記は他人に見せる物じゃ無いからね」「えーっ気になるんだけどー」、ーミルは近寄り手を伸ばす、日記を持った手があっち行ってこっち行ってしながらかわす、「いやだからダメだよ」決意が硬いよだ「どうしても?」「どうしても、」「仕方いなー、なら見せたくなったら見せて」、ミーミルは外へと出て行った。
フーっ、「大変だな、お前も」「あっヴァイス隊長」起立するとヴァイスは右手を軽く下に振りそのままで良いこと告げた。「楽にして良い、だいぶ打ち解けたようだな」「はい、」「訓練を初めて2週間か」「はい、」「新しい装備、経験者からの戦い方の伝授、どうだ?」「対魔法バリヤーにはなかなか手こずります、機動六課の面々が如何に選りすぐりだったか痛感してます」。
「まーそうだな」「スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエ、どれも天性の才能と努力両方が揃ったメンバー達だった」
「それを高町教導官が指導したんだ、俺達よりも強くなるのは当然だ」。
「自分も高町教導官にはお世話になりました」「おう、そうだったな、で、どんな指導を受けた」。
ヴァイスは教導隊時代のなのはを知らない、それを知りたいと思うのはあの活躍を見た物なら誰でも思う事だろう。
「指導はそうですね最初は凄く優しい所から始めました」「へーっ優しい所から」、すっかり聞く姿勢のヴァイスは椅子に座りその椅子をギシっと鳴らした。
「はい、教導隊ですからどんなシゴキか覚悟してたのですが、空戦の座学から始め、実際の戦闘訓練は一週間後でした」「へーっそんなに悠長に」「ええ、自分も驚いたのですが渡せれた資料を読んで納得しました」。
「どう、納得した」「渡せれた資料には空戦のイロハが書いてありまして、それをひたすらイメージするトレーニングを一週間」「イロハか、どんなのだ」「どんなのかと言いますと空戦魔導師は戦闘機とは違う、圧倒的に小さくかつ火力が高い、速度も古典物理の影響を受けず出せる、そして、後ろに砲火を打て、バインドによる敵拘束、ホーミング弾による攻撃、どれも戦闘機に積める機能を凌駕する、それが空戦魔導師だと書かれていまして、驚いたのを覚えてます」。
「なるほど、それで具体的には」「具体的にはですか、そうですね1番は本を読んで欲しいのですが、簡略に言いますと敵に後ろを取られるな、敵より速く敵を見つけよ、太陽を背にしろなど戦闘機パイロットにも当てはまる物もありますが、1番驚いたのが」「1番驚いたのが?」「えっと砲撃砲撃砲撃4、5無くて6に砲撃、これで勝てるよ、そう書いてありました」「えっ、それマジか?」「はい、マジです」。
「それで、砲撃が苦手な子は砲撃を出来るようになろう、それが無理なら、スピード型のフェイトちゃんを目指そう、そう書かれてました」。
「そうか...、」「もちろん、ちゃんとした事も書かれているのですが、特に印象に残ったのが今の部分でして」、「なるほど、それは大変だったな」。
「ええ、その後の戦闘訓練は如何に所々の動作を速くするか、また、その維持、それと戦闘感ですかね、それを鍛えるのもありました」。
「ほう、戦闘感ね」「後はウェイトトレーニングや魔力負荷をかけての模擬戦、砲撃優位位置の取り方、バインドの成功率向上など色々教わりました」。
「前半は聞いててどうなるかと思ったが後半は普通に授業しているんだな」。
「ええ、実際、メンバー達は強くなったのを実感しました」。
「俺はなのは隊長の戦いぶりを見たが確かに優れた砲撃は技や戦術、それらを凌駕する様だ」。
「スターライトブレイカー、言わずと知れたなのは隊長の奥の手だが、食らったことはあるか?」「いえ、自分は幸いにも?喰らわずにすみましたがミーミルは受けた事があるらしいです」「ほう、ミーミルが、それは感想を聞きたいね」「後で聞いてみたらいいと思います」そうだな。
「おっ、随分話したな、時間だ、一旦休憩は終わりにする」ハイ、「10分後訓練を再開する」はい。
そして10分後、「ドローンに対する戦闘訓練を開始する、それでは戦闘開始!!」。
それぞれが素早く自分の配置に付く、訓練は遠方5キロの地点からドローン3機、敵魔導士2名という想定で行われた。
目標は敵の排除と除染器の死守、敵ドローンはジェイルスカリエッティが用いたのを模した物で性能もそのままコピーされている。
ヴァイスは1.5キロなら確実に狙撃可能で最長スナイプは2.3キロだ。
「良し、敵は3キロ地点目視出来た」「ヴァイス隊長は目視出来たようです」。
「偵察班の言うとおりだね」ミーミルも言う、偵察班は3名ほどで構成され、隠密主体の装備に索敵用ドローンを装備していた、これは打ち捨てられた世界ベルカではミッドチルダの様に魔力反応から逆探知できない為だ。
「面倒くさいよな、戦艦を常に置いてくれれば、探知は簡単なのに」クーグルシュタインは不服な様だ。
「聞こえているぞお前達、だが今回の任務は戦艦出せない、なら、無いなりにやり方を考え実行するしかないだろう」。
「ヴァイス隊長も良い事言いますね」「ご機嫌をとっても何も出ないぞ」、口元に笑みを浮かべ、ヴァイスはその双眼鏡から相棒のデバイスに持ち替えた。
「この強化された相棒も使ってやんなきゃな」今日の訓練までスナイパーが必要な内容ではなかったので、まだ、試していない。
「射撃場では試したが動く的は違うからな」デバイスが光、音声を告げる。
「調子はどうですかマスター?」「ああ、大丈夫だ」「また、共に戦えて嬉しく思います」「俺もだ、敵の距離を測れ」「ラジャー、現在敵は2.331キロを時速30キロで移動中」。
ヴァイスのデバイスは観測手の役割を兼用していた、その性能のお陰で単独での長距離スナイプを可能にし、また、改良された箇所は多く、防御力の向上、長距離射撃精度の向上に寄与するショックアブソーバー内蔵銃床、カードリッチシステムの改良による火力向上、ティアナランスター2等陸士のデバイスを参考に作られた近距離対処用ブレードを内蔵など全くの別物になっていた。
「それじゃあカードリッチロード」OK、マスター、ガシュンっと音を立て、カードリッチが装填される。
「目標は距離1.92キロです」ハーっ息を吐く、周囲の景色が消えてゆく...、見えるのはスコープに映る敵ドローンだけだ、自分と敵、ある意味二人だけの世界だ、だからスナイパーは倒した敵を忘れない、いや、忘れられない。
引き金が軽く押される、ドォーン、轟音と共にカートリッジに溜め込んだ魔力が一気に撃ちだされる、その光は何処までも伸び、目標に命中する。
ドローンはその魔力により撃ち出された弾丸の熱により融解爆発した「良し、命中」見事ですマスター。
「敵ドローンはこちらに気づいたみたいです」望遠魔法で覗いていたミーミルが告げた。
「ああ、敵魔導士さんも気づいたな、ミーミル、クーグルシュタイン、敵が速度を上げて来るぞ、気を引き締めろ」、ハイ!!。
クーグルシュタインはその剣にカードリッチを装填し、何時でも戦える構えだ。
ミーミルの装備はミッドチルダのスタイルで砲撃を主とする、なのはに似た装備だが、その他はだいぶ違う。
「クーちゃん、私が砲撃したら、斬りこんで」「ああ、任せろ」「隊長、砲撃します」「OK許可する」「距離は1.3キロ、良し」ザッ、脚をしっかり地面に付け踏ん張る。
「シュートー!!」力を込め引き金を引く、ドォーーッン、大きな音を立て撃ち出された砲撃は敵ドローンに見事に当たった。
「敵ドローンに命中、2機撃破です」「こちらでも確認した、バリヤーを貫通出来るようになったな、良いぞ」「敵魔導士来ます」「敵魔導士、距離800mです、いえ、500mです」「迎撃!!」その言葉でミーミル、クーゲルシュタインは飛び出した。
「ハーッ」クーグルシュタインは勢い良く斬りかかる、だが、相手がデバイスで防いだのか、ガキーンっと、金属の甲高い音が響いた。
「うん、良い攻撃」フードの魔道士がつぶやく、ギリギリと鍔迫り合いをしながら回る。「燃えろバルティーン」相棒の名前を叫び、その燃える剣で再度斬りかかる、ガーンッ、「速度も上がってる、いいね」敵魔導士は遠心力を使い、その杖で打つ、カーンキーン、ダーン、「くっ硬い」数度打ち合い相手が格上なのが分かった、訓練だから相手が格上なのは当たり前だけどそれでも負けたくはない。
「格上でも体勢を崩せば...」
ドォーン、砲撃が援護に入る「いいタイミング、鍛錬は怠って無いね」ヴァイスは敵魔導士に狙いをつける、ミーミル達が飛びだし先に交戦状態になったお陰で数百メートル離れた所から狙えた。
ドォーーン、カードリッチから撃ちだされる射撃は速かった、うん!?、魔道士が少し驚いた顔をした瞬間「弾かれた..、だと..」もう一人の魔道士が攻撃を弾き、切って返すと恐ろしい速さで迫り数百メートルの距離が瞬間的に縮まった。
魔道士の攻撃にヴァイスは瞬時に装備を展開した。
「チィッ、これが付いてて良かったぜ」「マスター同意します」ヴァイスは近接攻撃用の隠しブレードで敵の杖を防いだ。
フードの下の顔が柔らかな笑みを浮かべる、うん?お前は。
「ミーミル援護!!」ドォーーン、砲撃をかわしクーグルシュタインに斬りこむ、ガーン、「くっまだだ、バルティーン、カードリッチロード2連だ!!」OKマスター、ガシュンガシュンとカードリッチを込めその力が剣の形を変える、一つの剣が両端から刃を生やす薙刀になった。
ハーっ薙刀をグルグルと高速に回しながら斬りこむ、ガーンッ、「おっと」、速度上げた攻撃に初めてよろける、「今だ!!」赤い刃がサソリの様に伸び敵を捉える「ハーーっ」ズバーン、攻撃はフードを掠め、相手の顔を明らかにした。
あの人は!!、ミーミルは思わず息を飲む。
クーグルシュタインは攻撃に集中していて気付くのが遅れた、「あっチャチャ、バレちゃったね」次の攻撃を軽くいなされ、クーグルシュタインは地面に埋もれた。
立っていたのはエースオブエース「高町なのは教導官、お久しぶりです」ミーミルは思わず敬礼をする。
「お久しぶり、ミーミル」クーグルシュタインも地面から見上げて気づいた、「これは!、高町教導官殿でしたか」地面に身体がめり込み上手く喋れなかった。
「おーい大丈夫かお前達」「ヴァイス隊長、これは」「俺も今聞かされた所だ、全くクロノ艦長も人が悪い」。
隣にいるフードの魔道士が喋る、「クロノおにぃ、じゃなかった、クロノ艦長が予想外に強い敵とも戦わないと勝負勘は付かないって言うからそれで来たんだよ」。
「フェイトさん?!不屈のエースオブエースの親友にして金の閃光の二つ名を持つ、あのフェイトさんでうすか!!」驚きのあまりミーミルは舌を噛んだ。
「ミーミル落ち着け」「なのは、私そんな風に呼ばれてるの?」
「うん、そうみたいだね、ハハハッ^^;」。
「お二人はどうして此処に?」先に聞いたのはクーグルシュタインだ、「さっきフェイトちゃんが言ったのも理由の一つだけど自分が指導した子の成長を見たいのあったかな」目でフェイトに促す、「私はヴァイスさんがどれだけ強くなったかを確認と、任務が任務だけに聞きたい事もあってそれが理由かな」。
「それでどうでしたか、ヴァイス隊長の強さは」強さが気になる年頃のミーミルである。
「ヴァイスさんは強くなってた、私の動きも目で追えていたし、何より新装備が実力を引き出してたね」、「なるほど、じゃあ高町なのは教導官」「なのはで良いよ」「えっ、じゃあ、なのはさん、クーちゃんはどうでした」「クーちゃんねー、このフードに傷を付けるなら合格だね、今回は貰う予定じゃなかったんだけど、当たっちゃったから」。
「あのナギナタ攻撃は良かったしカードリッチを2つ使わないと勝てないと分かって直ぐに切り替えた判断は上達した証拠だね」「ありがとうございます」クーグルシュタインは何だか照れくさそうだ。
「でね、ヴァイスさん」「うん、何だ」「キャンプで話したい事があるの、良いかな」「ああ、良いぞ」各隊の模擬戦は終了しキャンプに帰還した、なのはが持って来た話を聞くために。
模擬戦場キャンプ、テントナンバー1、そこにヴァイス達は寝泊まりしている。
「なかなか良い部隊に仕上がってきただろ、で、聞きたい事って何だ」。
「その前にちょっとね」「ああ、なるほど」「ミーミル、クーグルシュタイン、お前達は3番組と少しだべって来い」「それは命令ですか」「そうだ、命令だ」「了解しました、行くぞミーミル」「ええ」二人は渋々とテントから出て行った。
「人払いは済んだ、聞こう」。
「この部隊はどういう構成なの?」「うん?、それはこれからの話に必要な事か」「話には関係ないけど気になって」「ふむ、まーいいだろう、他ならぬお二人なら教えてやる」「この部隊は30人の小規模隊だ、その構成は4人の偵察隊、4人の医療班、それと22人が戦闘班だ、部隊にはジェイルスカリエッティとの戦いに参加した俺も含めた10人がいる」。
「ガジェットドローンとの交戦経験も共有してるし、余程の事がない限り心配するようなことは無いさ」。
「うん、見ていて良い部隊になってるなって分かったよ」「教導官殿の目にかなって良かったよ、で、話ってのは」。
「うん、ヴァイスさん達が行く、ベルカについてユーノ君が渡したい資料があるって、これを」、「うん、これがか」「通信が今は推奨されないから手渡しなんだって」「そうだったな、どれ」。
そこには古代ベルカに付いて調べた様々な事が書かれていた、ベルカの遺跡の特徴、聖王やその周辺貴族に付いての見分け方、年代層の見方など初歩の考古学的予備知識などがまとめられていた。
「ユーノ司書長には感謝しないとな」ヴァイスは資料をパラパラとめくり、「後で良く拝読させてもらうよ、高町教導官、お茶でも飲むか?。」
「じゃあ紅茶でお願いします」「私はコーヒーかな」「高町教導官は紅茶、フェイト執務管はコーヒーだな、フェイト執務管、コーヒーにミルクや砂糖は入れるのか?」「私は砂糖だけで」「高町教導官は?」「私は両方欲しいかな」「了解、ヴァイス・グランセニック、これより紅茶を入れるべく、迅速に湯を沸かさせて頂きます」ヴァイスは敬礼をして、お湯を沸かし始めた。
「相変わらず面白い人だね」「ふふっ、うん、そうだね」。
フーふんふん、鼻歌を歌いながら、コーヒードリッパーにフィルターを入れ、粉を入れた。
ドリッパーを軽く揺すり、粉を平らにすると沸いた湯をドリッパーの縁から静かに糸を垂らすようにお湯を注ぐ。
湯を渦巻き状に注ぐと香りが湯気と共に立ち込めた。
コポコポと音を立てながら膨らむとコーヒーカップに黒い滴がぽつりぽつりと入る、この魅力的な黒い液体には白いカップが良く似合う、そんな事をふと思いながら、コーヒーを淹れた。
「お先に一つだ、フェイト執務官」「ありがとうございます」フェイトは香りを確かめる様に静かに息をした、余りに淹れ方が見事だったから、いきなり砂糖を入れるのはどうかな、と思い、ブラックで少し飲んだ、砂糖の甘さ無いが、代わりにコーヒーの酸味が良く感じられた、苦味の裏に隠れた酸味を味わえるのは軽い驚きだった。
「ヴァイスさん、コーヒー入れるのお上手なんですね」。
「ああ、これでも若い時にバイトでコーヒーショップにいたからな、淹れるのは上手いほうだと思う」。
「へーっ知らなかったなー、それにフェイトちゃんが先に大人階段を上がっている気がして、何だかなー」。
味覚的な意味ではなのはは確かに子供っぽかった、喫茶店翠屋で生まれ育ったせいか、味覚が甘味によっていた、そのうえ、幼い時に時空管理局の空戦魔導士になり、親元から離れることも多く、直属の上司が極端な甘味を好んでいた事あり味覚が甘味に寄ったままで苦い物や酸味のある物、辛い物や痺れる様な辛さなどは苦手にしていた。
「どうする高町教導官、紅茶を淹れるのも俺は得意だが、砂糖とミルクはたっぷり入れるか?」ヴァイスは挑発的な目で、なのはを見るとなのはもフェイトの方を見た、フェイトはブラックコーヒーとクッキーを交互に口に運び、味覚的な大人の階段を登っていた。
「フェイトちゃんが砂糖無しで飲めるんだから私も無しでお願いします」。
二人の目に火花が交差し、空気が張り詰めた、フェイトはそんな空気はどこ吹く風、クッキーを食べながら幸せそうな顔をしている。
ヴァイスは再度湯を沸かし、ポットとカップにお湯を注ぎ、温め、適量の紅茶葉をポットに入れた。
湯を注ぎ、紅茶葉が湯の対流でゆっくり元気を良く動くのを確認すると、ポットの蓋を閉じ、ポット用保温カバー(ティーコゼー)を掛けた。
これで3〜4分蒸らし、最後にポットをスプーンでゆっくり混ぜる、茶漉しを構え、カップへと注ぐ。
「ほら、出来たぞ」ヴァイスは優しく口調で紅茶とクッキーをなのはに渡した。
置かれた紅茶には砂糖もミルクも入っていない。
ゴクッ、なのはは思わず喉を鳴らした、19才にして気付けば管理局のトップエースにお登り詰めたが気付けば味覚はまだお子様だった。
フェイトとチラリと見ると、美味しそうにコーヒーを飲んでいる、ブラックコーヒーを美味しそうに飲んでいるのだ、紅茶でもミルクと砂糖が必要な、なのはにとって、ブラックコーヒーはとてつもなくデンジャラスな物に見えた、どうしたらそんな物が飲めるのか、不思議でしょうがなかった、コーヒーをブラックで飲むのをフェイトが過去に試みたのは知っていた、幾度かの試行の末、無理せずミルクや砂糖を使って飲む方があっている、そう結論した。
そのフェイトが今、ただの数分でブラックコーヒーを飲んでいる、負けたくない気持ちが無いと言えば嘘になる。
紅茶と向き合うと普段飲んでいるのと違い、香りが優しく強い事に気づいた。
静かにカップを口に近づける、香りはますます強く感じられ、普段飲んでいた、紅茶との違いを強調した。
一口すすると、香りが鼻腔を刺激し、普段では感じない、香りの裏側までも美味しく感じられた。
ホッ、思わず笑みが浮かび、クッキーを口にする、クッキーは甘さが控え目だが、サクリとした食感が軽妙で紅茶との相性は抜群だ。
「フッどうだ、ミルクや砂糖を入れないのも美味いだろう」。
「ヴァイスさん、凄く美味しいです...、でも普段飲んでいる紅茶はこんなに香らないです」。
「ああ、その茶葉は以前バイトしてたコーヒーショップの親父が、同じ文化飲料だって言うんで、凝り始めてな、試してみてくれって茶葉を送ってくれるんだ、フェイト執務官のコーヒー豆もその親父のブレンドだ、コーヒーも紅茶も豆茶葉7割、淹れ方2割、楽しさ2割ってね」。
「なんか、ヴァイスさんが大人なに見える」「おい、それだといつもはどう見えているんだ、うん?」「面白い人かな」。
「なるほど、面白い人ね」ヴァイスも自身で淹れた紅茶を飲みながら、一息ついた。
それで他に用があるんじゃないのか。
「ハハッ、分っちゃう」「ああ」ヴァイスは紅茶をすすり、話を聞く為に椅子に座った。
「ヴァイスさん、今回の調査は第2の方舟があるかどうかの調査何ですよね」。
「ああ、そうだ、第2、第3の方舟を発見した場合どうするんですか?」「ああ、その事か、方舟を発見した場合は速やかにクロノ提督に知らせる事になっている、他の仲介者を通さず直接連絡を取る、クロノ提督の耳に入ればフェイト執務官や高町教導官にも情報が入るはずだ、大一報を聞くのは限られたメンバー達だ、安心してくれ」。
「それに今回のベルカ派遣は正直ワクワクもしているんだ、古の帝国の名残に触れられるんんじゃないかとね」。
「ヴァイスさんもベルカの歴史に興味あるの?」なのははヴァイスが意外な趣味を持っていた事に少し驚きを感じた。
「ああ、考古学には興味はある、この部隊は遺跡調査も兼ねているし、ユーノ無限書庫書記長が協力してくれているからな、それも今の管理局の状態で部隊、新設が出来た理由だがね」。
僅かな時間だがユーノ無限書庫書記長に研修も受けている、遺跡を破壊したりはしないさ。
「もしかして私が含まれていないのは...」「ああ、非殺傷魔法でも、建造物を壊さない事は不可能だからな、あれ程の砲撃を遺跡でやられたら調査も何もなくなっちまうからな」。
「私がそんなに不器用じゃないの知ってるよね?」「ああ、知ってるよ、高町教導官、普段ならなそうだろうが方舟内部での戦闘の後遺症で最大出力も落ちているだろう、それに微妙な力加減も今は効きづらくなっているだろう」。
「すごいねヴァイスさん、どうして分かったの」なのはは意外そうな顔をして、目を見開いた。
「ああ、それはクロノ提督から聞いたんだ、残念ながら俺の洞察力じゃない」。
「クロノ君...」なのはは幼馴染の提督に心配をかけていた事を改めて思った。
「まーなんだ、今回の調査と地域の除染が済む頃には教導官殿の傷も完治しているだろうから、その時は是非来て欲しいね」。
「うん、でも、ヴァイスさんもあの事件の戦闘でかなり無理をしたでしょう、ザフィーラと一緒にかなりの入院期間だったて聞いたけど」。
「ああ、その事か」ヴァイスは思わず苦笑いすると、紅茶を飲み、話しやすい姿勢を取る。
「確かに俺も結構な負傷だったが、高町教導官程じゃない、魔法制御も最大魔力制御も無事だ」。
「それに装備もかなり充実してる、新しいストームレイダーはカードリッジを同時複数装填しても使用者にダメージが来る事はない。
それに対汚染装備のゲネールハンもある、確かに機動六課程、エース揃いじゃないがそれでも任務遂行は可能だとクロノ提督も判断したんだ」。
ヴァイスはまた紅茶を飲み、会話の潤滑油になった紅茶に感謝した。
「それにミーミルの固有魔法が強力なのは知っているだろう、ヘマはしないさ」
「ミーミルの固有魔法は確かに強力だけど疲労には注意してね」「ああ、ケーネス医官も部隊にいるし、他に3人の医官がいる、30人の部隊にしては医官の充実度はトップだ、もちろんミーミルに負荷が集中しない様にする、もしもの時はユーノ無限書庫書記長に相談出来る体制を取っている安心してくれ」。
「私も行きたかったな、ベルカ」紅茶を飲み、改めて気持ちを吐露した。
ベルカ、ヴィヴィオの故郷、それにヴォルケンリッター達が戦い抜いた世界、興味が無いはずは無かった。
「いいなーヴァイスさんは」「オイオイ、こっちは汚染地帯に行くんだが」「ハハハッゴメン、でもやっぱり行きたいなー」「なのは、ダメだよ」「うん、分かってるフェイトちゃん」。
「まーなんだ、俺達が調査と除染を終えればヴィヴィオと一緒に見れるんだ、その時まで待ってほしいな」。
「うん、ありがとうヴァイスさん、やっぱりヴァイスさんの方が年上だね」。
「そりゃそうさ、教導官殿のより4つ上なんだからな」。
紅茶を飲み、クッキーを食べると会話に使ったエネルギーが補充されるようで思わず笑顔になる。
なのはもクッキーを頬張ると思わず、美味しいと言葉が漏れた。
「美味しい、私、甘味には厳しいんだけど、このクッキーは満点だよ」。
「ああ、そのクッキーは俺が作ったんだ」「ヴァイスさんが作ったの!?」なのはとフェイトは揃って目を見開きビックリしていた。
「さっき言ったが俺はコーヒーショップでバイトしていたし、妹に料理を作ってやっている、料理は得意な方なんだが」。
「ヴァイスさんから想像出来なかった訳では無いんだけど、でもクッキーがここまで美味しいのにビックリした訳で...」。想像出来なかった様だ。
「フェイト執務官はベルカに興味はあるのか?」「それはもちろん、シグナムの故郷な訳だし、ミッドチルダには先祖がベルカから来た人もたくさんいるもの」。
失言をスルーしてくれたヴァイスに感謝しつつ、素直に言った。
「まー色々あるだろうが俺も出来る限り早く、他の魔導士も来れるようにがんばるからよ。
それにヴィヴィオの親になるんだろう、慣れない事も沢山あるだろうから、汚染されたベルカに来るのは少し待った方が良いだろう?」。
「うん、そうだね、でもヴァイスさんがそこまで考えてくれていたなんて意外です」。
「フェイト執務官、クロノ提督も同じ考えだ、俺だけの考えじゃない」。
「クロノ兄さんが?、ああ、クロノ提督はヴィヴィオの事を大変気にかけている、もちろん二人の事もだ」。
「ヴァイスさん、もし危機的な状況になったらいつでも呼んでください、ヴィヴィオの事ももちろん大事ですがミッドが危機に曝される様な事態ならヴィヴィオを守る為にも戦わないといけませんから」。
「ああ、もちろんだ、その時は頼む」ヴァイスとなのはは握手をし、話を終えた。
「それじゃあヴァイスさん私達はこれで」「ああ、他の六課のメンバーにもよろしく言っといてくれ」「はい、ヴァイスさんがコーヒー淹れるの上手だって言っときますよ」。
笑みを浮かべ、テレポート用魔法陣に立った、「それじゃあな」「ええ、それじゃあ、また」二人の姿は光に消え、テレポートを終えた。
同僚として話すのと隊長として話すのでは結構違うんだな。
何だか肩が凝った気がして何度か回す、別に凝ってはいない様だ。
まさか、高町教導官もこんなに早くミッドがベルカに人員を派遣するとは思わなかったんだろう、まー犯罪組織方が先にベルカの地を踏んでいたとは俺も思わなかったからな。
ジェイル・スカリエッティは禁止された科学兵器を製造していた、それが管理局よりも早い調査を可能にしていた。
それじゃあ管理局も急ぐわな、頭の中の独り言に独り言で答えると、テント1にルイスの姿が見えた。
「ヴァイス隊長、お話は終わりましたか」「ああ、終わった、スマンな、ミーミル、クーグルシュタイン」。
「いえ、こっちは楽しく話が出来たので大丈夫ですが、ヴァイス隊長はどうでした」。
「色々話した、高町教導官の目で見ても良い部隊だそうだ」。
「それは良かったです」クーグルシュタインが言い、「てっきりダメ出しされてるのかと思いました」ミーミルが続く、二人は仲良くなったもんだ。
「ハハ、まー普通はそう思うよな、だが、皆の錬度を評価されていた、これなら安心してベルカに行けるな」。
「ハイ」「右に同じく」「良し、明日も張り切って行くぞ」「おー」 三人で手を高々と上げ気合を入れた、明日が今日になり、訓練の日々が続いた、そしてその日は来た。
我々が暗黒の地からミッド守る最初の盾、評語が刻まれた旗が時空航行船の艦橋に掲げられ、砂色の巨大な球体が眼下き見えていた、そう、ベルカ上空についに来た。
「ここがベルカ」「古から続き、三百年ほど昔に滅んだ国」「ミッドチルダにもベルカに祖を持つ人がいる」隊員達は時空航行船の窓からベルカを見て思い思いに口にする。
「そのベルカに我々は来たんだ」「ああ、来たんだな、ベルカに」「もし、今もベルカが続いていたらミッドとベルカは友達になれただろうか?」「慣れたよきっと」「これはミーミル陸曹」ミーミルはフワリと時空航行船の窓に触れながら、つぶやく、「ベルカ、此処から全てが始まったのかも知れない、その場所に我々は来た、気を引き締めて臨もう」。
「ハイ!!」「ヴァイス隊長、隊長も一言ありませんか」「ああ、一言か」ヴァイスはその荒涼とした大地を見て、一瞬、不安を感じた、ベルカ、シグナム姐さんの故郷、あんな強い人でも絶対的では無かった場所、一体何があるんだ。
「諸君、遂にベルカに来た、いよいよと実感がともうなうだろう」
「だが、我々の訓練には無駄な時は1ミリも無かった、それを今日、証明する、心して挑め」。
出た言葉は不安とは真逆の言葉だった、俺も役者になったものだな。
「ハイ!!」、全員が返事をし、ベルカを見つめる。
「各員、装備のチェックだ、三人で確認し合え良いな」「ハイ!!」。
「ゲネールハン正常に稼働してます」人工音声が自身の状態を告げる。
良し、良し、っと声が響き次々と準備を終えていく。
「ミニカメラの起動も正常、いけます」「良し、ハッチを開けろ」ハッチを開けるとテレポートする為の魔法陣が輝く。
「良し行くぞ」ハイ!!!!、一人また一人と魔法陣へ歩みを進める、準備の出来た隊員達が3人ずつベルカへとテレポートする。
ヴァイスも隊員達が全員テレポートした事を確認し、魔法陣へと進み、光に飲まれる。
光の輝きで辺りは見えなくなる、この自分は何処にも存在してないんじゃないかと疑いたくなる不思議な浮遊感は何度経験しても慣れないな。
足が地面に着かないのもそうだが空を飛んでいるのとも違う、風を切る感覚は無く、無重力とも違うのだ、音も聞こえず、自身の呼吸音も何処か遠い果てにある様な感覚、其処から急に大地を踏む事になる、やはり慣れない。
光が晴れ、大地を踏む、ここがベルカ、荒涼とした大地はシュミレータと違い、何か寒気を感じさせた。
「やっぱり本物は違いますね」「そうだな、実際に有毒な物があるか、無いかが違いを生むんだろうな」。
「ええ、そのとおりだと思います」
クーグルシュタインが頷き答えた。
「我々はまず上空から観測した、この拓けた盆地に行く、ここからは十キロほど移動した場所だ、それまではゲネールハンだけで移動する、良いな」。
「ハイ!!」しかし流されたな、最初から盆地にテレポートする予定だった、しかしベルカには魔法の渦によるノイズが発生しているせいで狙ってもこれだけずれてしまった、ベルカ、やはり一筋縄では行かないな。
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